ただいまとおかえりなさいが待つ街へ
僕は、学生時代と社会人時代を橿原市で過ごしました。
奈良県畝傍高等学校に進学し、
剣道部の主将として文武に励みました。
通学にはJR畝傍駅を利用し、
練習後には大和八木駅前で学割うどんを食べました。
大学生になり、ニ十歳を超えてからは、
駅前の居酒屋さんで友人たちと夢を語り合い、
社会人として教育者になってからは、
橿原市に住む子どもたちに生きる道を伝えてきました。
そんな僕の世代には、仕事や結婚で他府県に移り住み、
盆と正月にしか帰省できない人が大勢います。
生まれ育った土地を離れて暮らすということは、
必ずしも幸せなことばかりではないと思います。
だからこそ地元に帰ってきた時には、
「やっぱりここは良いな」と
ホッと出来るような街にしたい。
地元を離れていなくても、
学校や仕事から帰ってきた時には、
「ただいま」と「おかえりなさい」が響くような
あたたかい家庭をサポートしたい。
一人暮らしや共働きでも、
夕暮れの帰り道を歩く時には、
「今日も一日おつかれさま」とやさしく
包んでくれるような街の雰囲気にしたい。
そんな心休まるあたたかい街にすることが、
僕の想いです。